「国境のないマジシャン」として世界各地で親善ボランティア活動を展開されている高校16期・福田俊弘さんより、先月アサド政権が崩壊したシリアに関する情報提供がありました。
遠く離れた中東地域、長く不安定な政情を抱えてきていますが、日本にいてはその実情を実感することは困難です。
今回提供いただいた動画で、少しでも現地の実情に、また、難民キャンプで厳しい生活を送っている人達に近づくことができればと思います。
2009年のシリアの映像
高校16期 福田俊弘
2024年末シリア戦争が終結に向かいつつあります。
ニュースなどでシリア情勢が刻々と伝わる中で、報道されるシリアの都市名、アレッポ、
デリゾール、ヤルムーク、ゴラン高原など、理解できない人が殆どだと思います。
シリア戦争(2011年~)前の2009年に現地で撮った写真を動画として記録していました。今回これらを改めてYouTubeにアップしましたのでご覧いただければ幸いです。
シリアの現状がどうなっているかは、情報が少ないので詳細は分かりませんが、ダマスカスのパレスチナ難民キャンプは町全体が破壊され、全パレスチナ人は再難民としてレバノンなどに避難したとの情報は聞いています。また、アレッポも多大な攻撃を受け、多数のシリア人が難民としてトルコなどに避難していると聞いています。
一日も早く平和が訪れることを祈るばかりです。
動画は、以下の3本です。
記載URLをCtrlキーを押しながらクリックしてご覧ください。
その1 ヒロフクダ2009年のアレッポ(シリア古代都市)、デリゾール(シリア地方都市)
アレッポはシリア第2の都市、2024年11月反政府軍による反撃が始まった都市
デリゾールも12月にクルド人勢力によって制圧された
デリゾールの南東120㎞に、紀元前2000年代の古代遺跡マリがある
その2 ヒロフクダ2009年のダマスカス(シリア首都)、ヤルムーク(シリア)
1957年からのパレスチナ難民キャンプ、シリア内戦により町は破壊され16万人
のパレスチナ人が再難民として各地へ退避した
その3 ヒロフクダ2009年のゴラン高原
新たにシリアの領土であるゴラン高原へのイスラエルの侵略(国際法違反)が
大きな問題になり始めました。これが解決しない限りシリア戦争は終結困難に
なりそうです。